S16お疲れさまでした。ゆきやんです。
今回、自身3度目、SVS1以来のレート2100を達成しましたので、記事に残します。
数日前に少し話題になった珍しいポケモンも入っていますので、良ければ一読していただけると嬉しいです。
【結果】
メインROM(TNサーヤ):最終106位(レート2108)
サブROM(TNゆきやん):最終249位(レート2030)
【構築】
【コンセプト】
炎1/4の古代活性アタッカー2体を採用することで相手の炎と鋼枠の選出を抑制し、成長キュワワーを通す。
再戦などキュワワーに対して意識が向いた相手には古代活性組を両選出し、上から火力でごり押す。
【構築経緯】
①
2シーズン続けて晴れパを使った結果、わかっていても相手のハバタクカミが重く、どの型でも晴れエースの上から邪魔されて負ける展開が目立った。
死に出しのハバタクカミに対して眼鏡の火力で縛られないよう先制技で縛ることができ、耐久振りの水テラスハバタクカミには先制技を耐えられたり上から電磁波甘えるをされてもそのまま全抜きを狙える、そんな夢のようなポケモンを探していたところ、キュワワーがこの条件を満たせる可能性があることに気付いた。
攻撃しながら回復できる上に優先度が神速よりも高いため、ハバタクカミと同様に選出されることの多いカイリューにも縛られるどころか逆に起点にできる展開も考えられるため、構築の軸にすることとした。
②
眼鏡ハバタクカミを倒しきるにはステロ+C2段階上昇が必要だが、コータスの晴れ+成長はこの条件を比較的容易に満たすことができるため、晴れ始動要員にコータスを採用。
初手対面することの多い暁ガチグマや霊獣ランドロス相手でもステロを撒きたいため、慎重HDベースで持ち物は脱出パックではなく熱い岩での採用とした。
③
キュワワーを通す上で相手の鋼枠や炎枠の選出をできるだけ避けたいため、選出誘導兼晴れエースとしてウネルミナモとウガツホムラを採用。
キュワワーを展開する前に2番手として選出し、晴れターンをできるだけ使わずに高火力で荒らしつつ相手に先にテラスを切らせるため、両方とも拘り火力アップアイテム持ちとした。
④
ここまでで基本選出は決まったため、相棒のリフィブラはピンポイントにメタを張ることにした。
リーフィアはランドライコを意識した妖テラスのアッキ剣舞バトン型、ブラッキーは初手のグライオンを嵌められる黒まなスキスワ型で採用した。
【単体解説】
調整意図:
・陽気ASぶっぱ、残りS
相棒枠。
コータスがステロを撒いた後の引き先として霊獣ランドロスの地震を受けながらアッキのみを発動し、剣舞を積み裏から出てきたライコの竜技をフェアリーテラスを切って突破を狙い、不利な相手が出てきた場合はホムラにバトンするのが想定展開。
また、剣舞を積む前にライコと対面した場合でもテラス剣舞からバトンで迅雷をよけながらウガツホムラに繋ぐと炎技で半減であっても貫通でき、その後ホムラが裏の眼鏡ハバタクカミなどに突破されたとしてもコータスとリーフィアが両方生き残っているため、再度晴れ展開して上からスイープすることができる。
他にもキョジオーンを剣舞の起点にしつつ相手にテラスを切らせ、ホムラにバトンして倒しに行くといった運用が可能。
ホムラ以下の中速、低速サイクルを破壊するギミックと高速アタッカーへのスイーパーの要素を併せ持つため選出時に腐ることがほぼなく、球アタッカー以上に使い勝手が良かったです。
選出率5位
調整意図:
・TOD意識でH振り切り
・4振りグライオン抜き
・暁ガチグマ、ヒードラン意識で残りD
相棒枠。
当初はいつものHB特化の欠伸ねがまも型を使用していましたが、今回はサイクルを回す気がなく、ほぼ選出しなかったため、グライオンを初手で詰ませる黒い眼差しTOD型で使用しました。
役割対象として想定したのはグライオン、ドヒドイデ、挑発を持っていないマグスト大地のヒードランで最初は食べ残しを持たせていましたが、運用している中で赫月ガチグマやオオニューラもワンチャン嵌められそうだったので隠密マントを持たせました。
技構成は嵌め要素の黒い眼差しと眠る、耐久力アップとS操作ができ、嵌めた後ダメージ手段となる呪いとグライオンを最終ターン付近で突破するための手段となり、ヒードラン、赫月ガチグマを嵌めることも可能なスキルスワップです。
結果として想定したところで嵌められたのはグライオン、ドヒドイデくらいでしたが、グライオンについては毎試合嵌めることができましたし、ピンポイントメタで採用した割には思ったより役割対象以上に広範囲を嵌めれる可能性を感じたので悪くなかったです。
特性のシンクロは電磁波カイリュー意識です。アンコールがあるので嵌められるかちょっと怪しいですが、少なくともスキスワによるマルスケ剥がしやゴーストテラス呪いがあるので裏の補助くらいはできそうな感じです。
選出率 6位
調整意図:
・生意気HDぶっぱ、残りB
・控え目赫月ガチグマのノーマルテラスブラッドムーンが乱数1発(50%)
・控え目眼鏡ブリジュラスの流星群が乱数1発(43.7%)
・ジャイロボール採用のため最遅
安心と信頼の晴れ始動要員。
クッションとして複数回の晴れ始動を狙うオバヒ脱出型ではなく、だいたい何でも1発耐えてステロを撒いて後続の展開を押し付けるための熱い岩型です。
脱出パック型を想定して動いてくる相手がほとんどで、がんぷうなどの少ないダメージでステロを撒けてそのまま欠伸展開になることもよくありました。
初手のハバタクカミがパワージェムで突破を狙ってきたり、挑発を撃ってくることが多いのでジャイロボールは必須で、炎技には挑発を入れられた状態でハバタクカミを突破した後に竜舞を積みに来るカイリューに確実に火傷を入れられる嫉妬の炎を採用しました。
この挑発ハバタクカミを突破した後に竜舞カイリューに火傷を入れて即降参をもらったり、初手のラム竜舞カイリューに欠伸+嫉妬の炎で眠りを入れられる展開があったため、嫉妬の炎採用は大正解でした。
今期はブリジュラスのメテオビームや眼鏡テラス流星群、暁ガチグマのノマテラブラッドムーンで何も出来ずに落ちることもありましたが、それでも初手要員として非常に優秀でした。
選出率 1位(統計取っていないですが恐らく100%)
調整意図:
・控え目Cぶっぱ、H奇数調整、残りBDS
・H4振りハバタクカミをステロ+C2段階上昇テラスドレインキッスで高乱数1発(87.5%)
・ステロで1/4ダメージが入ったH252振りのノマテラカイリューをC2段階上昇テラスドレインキッスで確定1発
・HDドヒドイデが1成長アシストパワーで確定1発
本構築の基軸でありMVP。
恐らくこの構築記事を読みに来た皆様の9割以上がこのポケモンを見に来たことでしょう。
ヒーリングシフトという特性とテラスタルの威力上昇の仕様により、ドレインキッスが優先度+3先制技でありながら、威力60で与えたダメージの75%を回復するというインチキ性能の技となり、ここにタイプ一致やテラス補正、命の球の補正が乗るため、想像以上に火力が出る。逆に言うとテラスを切らないと思った以上に火力が出ないので注意が必要。
耐久面もHに振り切っているので、テラス無しであれば眼鏡ハバタクカミのムーンフォースや意地っ張りパオジアンのつららおとし、意地っ張りカイリューのアイアンヘッドくらいは耐えてくれるため、壁などの起点作成のお膳立て無しで成長を積むことができる。
とはいえ流石に半減相手に殴り合うのは厳しく、耐久ラインも相手のテラス無しを前提としているため、晴れパによる炎、鋼枠の選出誘導と相手に先にテラスを吐かせる展開作りがカギになるので、本構築では赫月ガチグマをターゲットとしてコータスでステロの後にウネルミナモを出し、テラスを吐かせてブラッドムーンで突破してもらうことで成長を積む形を取っていた。
後ほど話題に出しますが、キュワワーの戦術がバレる前はこの暁ガチグマの裏にハバタクカミ、カイリュー、パオジアンがいることがほとんどだったので、そのまま3タテしていました。
また、成長はAも2段階上がるため、アシストパワーとの相性がよく1積みで威力100、2積みで威力180になる。
選出を抑制できていない毒タイプや耐久ポケモンの毒テラスに対してこのアシストパワーが偉く、挑発と合わせてキョジオーン入りやドヒドイデやドオー、ママンボウなどが入った受け寄りの構築に対しても積極的に通すことができました。
挑発はアンコールと悩んだ結果、ドヒドイデを起点にするための採用でしたが、アンコール持ちのカイリューを起点にする際にも重宝し、地味に100族もあるSラインが生きていて強力でした。
炎ポンやサーフゴーなどでしっかり対策されると脆いポケモンなので、今後は今期ほどのパワーを出すことはできないかもしれませんが、普段苦しめられているハバタクカミやカイリューの上から優先度の暴力で殴るのはやみつきになる強さでした。
選出率 2位
調整意図:
・古代活性でSブーストするようにして、CS残りHBD
古代活性アタッカー①
S14の構築から続投の頼りになる晴れアタッカー。細かいダメージ計算などはS14の記事をご参照ください。
火炎放射で最終日18時くらいまで潜っていましたが、ほぼ使う場面がなかったのと、ブリジュラス対面で頑丈をつぶしながらコータスバックする動きが強そうだったのでクイックターンに変更しました。
数戦しかできていませんが、すぐにクイックターンが生きた試合があったため、こちらの方がおすすめです。
今期は脱出コータスからの展開で赫月ガチグマを倒しきるプランではなく、ガチグマにテラスを切らせたうえでブラッドムーンで倒されるプランを採用したため、出落ちの場面も多かったですが、今期も晴れエースとして選出した場合は水テラス眼鏡ハイドロスチームの火力押し付けが非常に強力でした。
耐久振りハバタクカミのSラインが落ちていたのかウネルミナモが上を取っている場面がちょくちょくあり、水テラスハイドロスチームでワンパンできると一気に勝ちが近づくので裏にテラスを切る必要がない場合は狙っていくこともありました。
21チャレでキュワワー展開をしようとしてハイドロスチームを撃ったところ急所に当てて赫月ガチグマを倒し、裏の炎ポンが見えたところで降参をもらえたので21達成の立役者となってくれました。
選出率 3位
調整意図:
・古代活性でSブーストするようにして、AS残りHBD
・テラス晴れだいふんげきでH252カイリューを中乱数1発(56.2%)
・テラス晴れだいふんげきでH252赫月ガチグマ
古代活性アタッカー②
炎1/4ということでトドロクツキよりも優先度が高いと判断して採用された晴れアタッカーです。
晴下で半減すらゴリ押す火力を出せる点が最大の強みで古代活性両選出を取った際には相手のカイリューやタケルライコ、アシレーヌの突破手段として期待することが多かったです。
フェアリー耐性があることからミナモより優先して出したいですが、だいふんげきもフレアドライブもデメリットが重く、地面弱点であることからミナモよりも扱いが難しいポケモンでした。
素の耐久と火力がミナモよりも高く、リーフィアと組み合わせたバトン展開も強力だったので赫月ガチグマ相手の展開に引っ張られず、もっと信用して出していってもよかったかもしれないです。
選出率 4位
【選出】
→キュワワー選出。赫月ガチグマ入りはウネルミナモ優先で、基本的にどのパーティにもハバタクカミとカイリューは入っているのでどこにでも出していきやすい。
・コータス+ウネルミナモ+ウガツホムラ
→キュワワーが通しづらかったり、再戦などで手の内を見せてしまった場合。
初手の渦カイリューで崩壊するので注意。
→タケルライコ入りに対して。キノコの胞子対策でリーフィアを出すときもウガツホムラと組み合わせることが多い
→グライオン入りの受けルに対して。鋼テラスグライオンやラウドボーンが出てこなければキュワワーで押し切るのも可能。
【最後に】
ここまで読んでくださった皆様ありがとうございました。
晴ワワーの原案自体は自分の知る限りでは7世代の頃(はるかわさんの「月曜日の晴ワワ」参照)からあり、今回それを思い出す形でキュワワーを採用する運びとなりましたが、ここまで9世代環境にマッチしているとは思わず、キュワワー無しでは今回の結果はあり得ませんでした。
あまりにも使ってて楽しくて序盤から擦り続けた結果、注目度を上げてしまい、終盤に動画でバレてしまったのは惜しかったですが、バレても2100まで行けたのは晴ワワー構築のパワーがあってこそだと思います。
あまり関係ない話なのですが…キュワワーが流行っているという話の真偽はどうだったんですかね…?自分は一度も当たりませんでしたが…
何か質問などありましたらX(@yukiyan_pikemon)までお願いします。